2級自動車整備士 H22.3 過去問 詳しい解説

 

いま、2級整備士に向けて頑張っているあなたに、現役整備士として働いている私がわかりやすく過去問を解説しました!

登録試験H22.3~

ガソリン エンジン編

 

1.

シリンダヘッドとピストンで形成されるスキッシュエリアに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

 

(1)スキッシュエリアの面積が大きくなるほど渦流の流速は速くなる。

(2)吸入混合気に渦流を与えて、燃焼時間の短縮を図ることで最高燃焼ガス温度の上昇を抑制する。

(3)吸入混合気に渦流を与えて、火炎伝播速度を速くする。

(4)スキッシュエリアの厚み(クリアランス)が大きくなるほど渦流の流速は速くなる。

【答え】(4)

 

【解説】

 

スキッシュエリア

 

スキッシュエリアとは、シリンダヘッドの底面とピストン頂面との間に形成されるすき間のことをいい、圧縮行程で混合気に渦流を生成する作用がある。渦流の流速はスキッシュエリアの面積と厚み(クリアランス)に大きく影響され、面積が広いほど、厚みが小さいほど高くなる。

 

 

2.

熱効率に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

(1)理論熱効率とは、理論サイクルにおいて仕事に変えることのできる熱量と、供給する熱量との割合をいう。

(2)図示熱効率とは、実際にエンジンのクランクシャフトから得られる軸出力をいう。

(3)図示仕事は、シリンダ内の作動ガスがピストンに与えた仕事をいう。

(4)正味熱効率とは、一般に内燃機関の熱効率のことをいい、正味仕事率から算出した仕事を熱量に換算したものと、動力を得るために使った燃料の総熱量との割合をいう。

【答え】(2)

 

【解説】

熱機関において、仕事に変化した熱量と供給した燃料の熱量の比を、その熱機関の熱効率という。

熱効率は、求め方によって次の三つがある。

 

理論熱効率:理論サイクルにおいて仕事に変えることの出来る熱量と、供給する熱量との割合をいう。

 

図示熱効率:シリンダ内の作動ガスがピストンに与えた仕事を熱量に換算したものと、供給した熱量との割合をいう。また、作動ガスがピストンに与えた仕事を図示仕事という。

 

正味熱効率:一般に、内燃機関の熱効率は正味熱効率を指し、正味仕事率から算出した仕事を熱量に換算したものと、動力を得るために使った燃料の総熱量との割合をいう。実際にエンジンのクランクシャフトから得られる動力を正味仕事率または軸出力という。

 

これら三つの熱効率は、大きい順から「理論熱効率>図示熱効率>正味熱効率」となる。

 

 

3.

クランクシャフトに関する、記述として、適切なものは次のうちどれか。

(1)クランクシャフトの材料には、軽量化を図るためアルミニウム合金が用いられるのが一般的である。

(2)直列型4シリンダエンジンの場合、クランクジャーナルの総数は4個である。

(3)V型8シリンダエンジンの場合、クランクジャーナルの総数は7個である。

(4)耐摩耗性を向上させるため、クランクピン部およびクランクジャーナル部には表面硬化処理加工が施されている。

 

【答え】(4)

【解説】

(1)は、クランクシャフトは、大きな荷重を受けながら高速で回転するため、強度、剛性および耐摩耗性が必要である。そのため、材料として炭素鋼、特殊鋼、特殊鋳鉄などが用いられている。

 

(2)(3)は、クランクジャーナルは、シリンダブロックと共にクランクシャフトを支えるためのもので、その数は、直列4シリンダの場合は5個、直列6シリンダの場合は7個

 

直列の場合はシリンダ数より1個多い)、V型6シリンダの場合は、4個、V型8シリンダの場合は5個(V 型の場合はシリンダ数の1/2+1個)が一般的である。


(4)は、クランクピンやジャーナルは高い耐摩耗性が要求され、高周波焼入れなどの表面硬化処理加工が施されている。

 

 

 

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