2級自動車整備士 H22.3 過去問 詳しい解説


いま、2級整備士に向けて頑張っているあなたに、現役整備士として働いている私がわかりやすく過去問を解説しました!

 

登録試験H22.3~ エンジン編

 

今回は冷却装置について詳しく見ていきたいと思います

 

1.

冷却装置に関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

 

(1)プレッシャ型ラジエータキャップは、冷却系統内の圧力を冷間時には大気圧よりも高く保ち、温間時には大気圧に近づける働きをする。

(2)薄型のラジエータでは、フィンピッチを狭くしてフィンを多くすることで、放熱面積を大きくしている。

(3)ワックスペレット型サーモスタットでは、ワックスが漏れるとバルブは開いたままになる。

(4)ワックスペレット型サーモスタットは、冷却水温の上昇によりペレット内のワックスが収縮することを利用してバルブを開く。

 

【答え】(2)

 

【解説】

(1)についてプレッシャ型ラジエータキャップは、冷却水温の熱膨張によりラジエータ内の圧力を高めることにより、水温が沸点の100℃以上になっても沸騰しないようにして、気泡の発生を抑え冷却効果を高めています。

冷却水温が上昇し、ラジエータ内が規定圧力以上になると参考図のプレッシャバルブが開いてラジエータ内の圧力を調整します。

冷却水温が低くなり、ラジエータ内が規定圧力以下の負圧になるとバキュームバルブが開いて、サブタンクから冷却水を吸入して負圧を解消します。

 

プレッシャ型ラジエータキャップ

 

(2)について車両の軽量化などの目的でチューブを1列にし、アッパおよびロアーの各タンクを小型化および樹脂化した薄型ラジエータでは、フィンピッチを狭くしてフィンを増やし、放熱面積を大きくしています。

 

2級自動車整備士 ラジエータ

 

 

(3)(4)ワックスペレット型サーモスタットは、ペレット内のワックスが冷却水の熱で液化膨張し、合成ゴムを圧縮することを利用、反力でペレット自体を移動させてバルブを開きます。

ワックスが漏れると、合成ゴムを圧縮する力が働かないので、バルブは閉じっぱなしとなります。

 

ワックスペレット型サーモスタット

 

 

すなわち(3)は、ワックスペレット型サーモスタットでは、ワックスが漏れるとバルブは閉じたままになります。

(4)については、ワックスペレット型サーモスタットは、冷却水温の上昇によりペレット内のワックスが膨張することを利用してバルブを開きます。

 

今日はここまでです🙂