2級自動車整備士 H22.3 過去問 詳しい解説

いま、2級整備士に向けて頑張っているあなたに、現役整備士として働いている私がわかりやすく過去問を解説しました!
登録試験H22.3~ シャシ編

今回はシャシについて詳しく見ていきたいと思います!

 

1.

ユニバーサルジョイントに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

(1)トリボード型ジョイントは、ホイールの上下運動によるドライブシャフトの伸び縮みを吸収するため、ローラがハウジングの溝に沿って軸方向に移動できるようになっている。

(2)プロペラシャフトには、フックジョイントが用いられる。

(3)FF車のドライブシャフトには、等速ジョイントが用いられる。

(4)フックジョイントは、バーフィールド型ジョイントに比べて、駆動軸と受動軸が作る角度の大きい部分に用いられる。

 

【答え】(4)

【解説】

(4)フックジョイントは駆動軸と受動軸がスパイダと呼ばれる十字軸で連結されているが、受動軸に角速度(回転速度)とトルクの変動が生じる。そのため、二つのフックジョイントを参考図のように組み合わせて、その変動を吸収するようにしている。

しかし、両軸の角度が大きくなり過ぎると変動を吸収することが出来なくなるので、プロペラシャフトなどの比較的角度変化の少ないものに用いられる。

一方、バーフィールド型ジョイントはボールを介してトルクを伝達する構造で、回転速度の変動も起こらないから「等速ジョイント」として比較的大きな角度で動力を伝達する部分に用いられる。

 

バーフィールド型ジョイント

 

 

2.

油圧式パワーステアリング(ロータリバルブ式)において、かじ取り感覚(手応え)を作り出しているものとして、適切なものは次のうちどれか。

(1)パワーシリンダに通じるオイルの油圧

(2)パワーピストンの面積

(3)パワーシリンダに通じるオイル通路の面積

(4)ト-ションバーのねじれによる反力

 

【答え】(4)

【解説】

油圧式パワーステアリング(ロータリバルブ式)において、かじ取り感覚(手応え)を作り出しているものは、トーションバーのねじれ反力である。

トーションバーの定義は、棒状の物体を捻じる時の反発力を利用したばねの一種。ねじり棒、ねじりばね、ねじり棒ばねとも呼ばれる。

 

3.

タイヤの用語に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

(1)タイヤに1mmの縦たわみを与えるために必要な静的縦荷重を静的縦ばね定数という。

(2)静的縦ばね定数が小さいほど路面から受ける衝撃を吸収しやすく、乗り心地がよい。

(3)静荷重半径とは、規定の空気圧を充てんし、静止した状態で平版に対し垂直に置き、規定の荷重を加えたときときのタイヤの軸中心から接地面までの最短距離をいう。

(4)動荷重半径は、静荷重半径より小さい。

 

【答え】(4)

【解説】

静荷重半径とは、タイヤを適用リムに装着して規定の空気圧を充てん、静止した状態で平版に対して垂直に置き、規定の荷重を加えたときのタイヤの軸中心から接地面までの最短距離をいう。

動荷重半径とは、適用リムを用いてタイヤを自動車に装着、規定の空気圧および荷重を掛けて定速度で走行させたときのタイヤの1回転当たりの走行距離を2πで除した値をいう。

この動荷重半径は、走行中のタイヤに掛ける遠心力の影響で、静荷重半径よりも幾分大きい。