2級自動車整備士 H22.3 過去問 詳しい解説

いま、2級整備士に向けて頑張っているあなたに、現役整備士として働いている私がわかりやすく過去問を解説しました!
登録試験H22.3~ シャシ編
今回はシャシについて詳しく見ていきたいと思います!

 

1.

ホイールアライメントに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。

(1)フロントホイールを横から見て、キングピンの頂部が、進行方向に対して後方に傾斜しているものをマイナスキャスタという。

(2)キングピン軸中心線の路面交点とタイヤトレッド中心の距離をスピンドルオフセットという。

(3)プラスキャスタトレールは、直進復元力と、ホイールを不安定にする力を抑える作用がある。

(4)プラスキャスタの角度を大きくしていくと、ハンドルの操作力(操舵力)は小さくなる。

【答え】(3)

【解説】

(1)フロントホイールを横方向から見て、キングピンの頂部が進行方向に対して後方に傾斜しているものを「プラスキャスタ」といい、前方に傾斜しているものを「マイナスキャスタ」という。

(2)キングピン軸中心線の路面交点とタイヤトレッド中心の距離を「キングピンオフセット」といい、キングピン軸とタイヤ中心間の水平距離を「スピンドルオフセット」という。

(3)プラスキャスタトレールが付けられると、キングピン軸中心線が路面と交わる点はタイヤ接地中心点よりも前方になる。このため、タイヤに作用する力は進行方向からタイヤを引っ張ることになり、タイヤを不安定にしようとする力を、タイヤを引っ張る力で抑えて直進性が保たれる

(4)プラスキャスタの角度を大きくしていくと、直進性やハンドルの復元性が良くなる反面、ハンドルの操作力(操舵力)は、大きくなる

 

ホイールアライメント

 

 

2.

ホイールおよびタイヤの点検・修正に関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

(1)ホイールのリムの振れが大きい場合は、現車に取り付けた状態で、ダイヤルゲージを用いて点検を行い、振れが規定値を超えるものは交換する。

(2)オン・ザ・カー型のホイールバランスの点検は、ホイールを現車に取り付けた状態で、前輪をジャッキで上げた後、車軸にピックアップを取り付け、ホイールを回転させて行う。

(3)タイヤのトレッド部の溝の深さが2.0mm未満になったものは必ず交換する。

(4)オフ・ザ・カー型のホイールバランスの点検は、自動車から取り外したホイール(タイヤを取り付けた状態をいう)を単体で行う。

 

【答え】(3)

【解説】

タイヤのトレッド部の溝の深さが1.6mm未満になったものは必ず交換する。

タイヤトレッド部には滑り止めの溝が施してあり、この溝の深さは1.6mm以上を有することと保安基準の細目に定められている。よって、1.6mm未満のものは基準に適合しないことからタイヤの交換と判断する。

しかし、トレッド部の溝が1.6mm以上あったとしても、残り溝が少なければタイヤはスリップしやすく、熱の放散も悪くなりタイヤの損傷を早めるため、タイヤ交換の必要性は、その自動車の使用状況を勘案し判断すべきものである。