2級自動車整備士 H22.3 過去問 詳しい解説

いま、2級整備士に向けて頑張っているあなたに、現役整備士として働いている私がわかりやすく過去問を解説しました!

登録試験H22.3~

シャシ編

 

1.

図に示すABSの保持ソレノイドバルブと減圧ソレノイドバルブに関する記述として、適切なものは次のうちどれか。ただし、参考として図に示すABSの油圧回路図は、通常制動時を表す。

 

(1)減圧作動時には、保持ソレノイドバルブへの電流がOFFとなり、ポートAは開く。

(2)保持作動時には、減圧ソレノイドへの電流がOFFとなり、ポートBは閉じる。

(3)増圧作動時には、保持ソレノイドのバルブへの電流がONとなり、ポートAは閉じる。

(4)増圧作動時には、減圧ソレノイドへの電流がONとなり、ポートBは開く。

 

ABS 自動車 ソレノイドバルブ

 

 

【答え】(2)

 

【解説】

ABS のハイドロリックユニットは、コントールユニットからの制御信号により、各ホイールシリンダに掛かる油圧を制御するものである。

油圧制御は“増圧作動”、“保持作動”、“減圧作動”の3段階があり、油路の回路を行う“保持ソレノイド”、“減圧ソレノイド”、とリザーバにたまったブレーキ液をマスタシリンダに戻すポンプモータに対し各作動に応じた通電が行われる。

解答をするにあたっては、保持ソレノイドバルブは常開、減圧ソレノイドバルブは常閉であることに注意が必要である。各作動時のソレノイドバルブの作動とポート開閉の状態を下表にまとめました。

 

ABS 作動状態 開閉

 

(1)減圧作動時には、保持ソレノイドバルブへの電流はONとなり、ポートAは閉じる。また、減圧ソレノイドバルブへの電流もONとなるが、ポートBは開く

このため、ホイールシリンダの油圧はリザーバに逃がされることで減圧される。

さらに、リザーバにたまったブレーキ液は、ポンプモータの作動でマスタシリンダ側に戻される。

(2)保持作動時には、減圧ソレノイドバルブへの電流がOFFとなり、ポートBは閉じる。また、保持ソレノイドバルブへの電流はONとなりポートAも閉じる。このため、マスタシリンダからホイールシリンダへの油路が断たれ、その時の制御油圧が保持される。

(3)増圧作動時には、保持ソレノイドバルブへの電流がOFFとなり、ポートAは開く

(4)増圧作動時には、減圧ソレノイドバルブへの電流がOFFとなり、ポートBは閉じる。このため、ブレーキペダルを踏みこんでマスタシリンダの油圧が上昇すると、ブレーキ液はポートAを通り、ホイールシリンダに送られるため、ホイールシリンダの油圧は増圧される。

 

ここで覚えときたいことが、保持ソレノイドバルブは電流がONでポートAは閉じる。

減圧ソレノイドバルブは電流がONでポートBは開く。

2級は暗記です!

 

 

2.

トラクションコントロールに関する記述として、不適切なものは次のうちどれか。

(1)駆動輪がスリップすると、エンジンの出力を大きくしてスリップを回避する。

(2)エンジンの出力制御と駆動輪のブレーキ制御を併用して適切な駆動力に制御する。

(3)エンジンの出力制御は、主にスロットルバルブ開度を制御して行われる。

(4)滑りやすい路面での発進時や加速時に駆動輪がスリップすることを抑制する。

 

【答え】(1)

【解説】

トラクションコントロールは、滑りやすい路面等でアクセルの踏み込み操作により、駆動輪がスリップしそうになると、駆動輪に掛かる駆動力を小さくしてスリップを回避するもので、エンジンの出力制御及び駆動輪のブレーキ制御を併用して適切な駆動力に制御するものである。

よって、(1)駆動輪がスリップすると、エンジンの出力を小さくしてスリップを回避する。

 

 

 

今日はここまでです!🙄